耳鼻科王子がブログ書いてみた

耳鼻科専門であるガクが、耳鼻科で悩む人を救うべく、リアルな情報を届けて行きます。

上咽頭炎という病気はご存知ですか?

こんにちは、耳鼻科専門の鍼灸師、ガク先生です。

 

マニアックな病気でありますが、困っている方が非常に多い、

「上咽頭炎という病気について、

お話ししようと思います。

 

皆さんは、「上咽頭炎という

病気を知っていますか?

最近少しずつメジャーになってきたこの病気。

意外と手強い、そして気づきにくい病気なんです。

 

 

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なぜあまり知られていないのか?

それには理由があります。

まずは、「上咽頭炎」としっかり診断できる医師が

圧倒的に少ないということ。

耳鼻科を受診すると、鼻炎や副鼻腔炎を疑われてしまい、

咽頭炎を見つけてもらえない事は少なくありません。

 

咽頭炎と診断されるまでに、

平均5件以上の耳鼻科を回っている患者さんが、

当院では多いです。

 

 

そもそも上咽頭炎ってなに?

 

咽頭炎とは、別名が鼻咽腔炎と言います

 

文字通り、「上咽頭に炎症が起きる病気」です。

 

咽頭とは、「あーー」と口を開けた時に見える部分(咽頭)の上です。

 

「上顎のさらに上」「鼻と喉の間」と

表現する方が多いです。

 

咽頭の粘膜に炎症が起きてしまう状態です。

 

 

 

 

咽頭炎で出る症状

 

この「上咽頭炎」という病気は、

人によって症状が異なります。

では、「上咽頭炎」にはどのような症状が

あるのでしょうか?

 

・鼻と喉の間の痛みや違和感、乾燥感

・後鼻漏(鼻の奥から喉に鼻水が下りる)

・痰がへばりつく

・咳が長引く

・声が出しにくい

・声枯れ

・口臭

・首のコリ

・頭痛や頭重感

・病的な倦怠感

・耳鳴り、難聴

自律神経失調症

といったような様々な症状が起こります。

 

一見、鼻や喉とは関係なさそうな症状も出ます。

それは上咽頭に、

自律神経(迷走神経)のポイントが集約しているためです。

自律神経のバランスが乱れ、様々な症状で悩まされます。

 

特に上咽頭炎の代表的な症状なのは、

後鼻漏(鼻の奥から喉に鼻水が下りる)

 

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この症状があると上咽頭炎であると言っても

過言ではないですね。

 

 

また他の痰が出たり、全身の倦怠感から

風邪だと勘違いしてしまい、

内科に受診してしまうことから

「上咽頭炎だと気づかないことも多いようです。

 

どの患者さんも言われることは、

「上咽頭炎と診断されたのは最近で、ずっとこの症状に悩んでいた」

「どの病院に行っても良くならず、何軒も病院を変えた」

「どんな薬を飲んでも良くならなかった」

「病院に行っても理解されないので、ネットで調べて上咽頭炎かもと思った」

という発言をよく聞きます。

 

そんな患者さんは様々な苦悩を経て、

当院へ来院される方が多いです。

あまりの辛さを思い出し、

問診されている時や治療の際に

涙される方もいるくらい・・・

 

特に当院に来られる患者さんは

声を仕事にされている方も多く、

本人たちにとっては

人生を左右するほどの重大なトラブルとなります。

 

 

そんな上咽頭炎を多くの方に知ってもらうために、

次回も記事を書いていこうと思います。

 

次の投稿では、

「当院に来られる上咽頭炎の発症原因」

について書きます。

実際の患者さんを例に出しながら

“どのような経過を経て、当院を受診することになったのか“

書こうと思います。

 

 

○プロフィール○

■名前■

竹内岳登

■年齢■

31歳

■現在住んでいる地域■

東京都

■職業■

耳鼻科専門の鍼灸師

北海道~鹿児島まで全国の鍼灸師、延べ800人以上に鍼灸の技術を指導。

古武術鍼法 脊柱編 講師

古武術鍼法 四肢編 講師

古武術鍼法 腹背編 講師

整動鍼 脊柱編 講師

整動鍼 四肢編 講師

整動鍼 腹背編 講師

整動鍼 基礎取穴復習編 講師

整動鍼 基礎臨床実践編 講師

碓井流活法 自己調整法セミナー 主催(講師)

耳鼻科特化鍼灸治療術セミナー 主催(講師)

 

2017年6月 はりきゅうルーム岳 院長

■当院のHP■

東京の耳鼻咽喉科 専門鍼灸院 はりきゅうルーム岳

2018年6月 株式会社Gaku設立

■好きな言葉■

有言実行